12月22日
設計製図のエスキス、年内ラストで中間発表会。発表会後の最後のコメントで、「非常に冷酷だが、建築は『勝ち』と『負け』がある世界。教育の現場では言われないと思うし僕も言いたくないけれど、プロポーザルをしたら実際に建つのは一案だけだということはわかってほしい」といったことを言った。学生たちがどんな顔をしていたかはあまり覚えていない。こういうことを言うべきなのかどうか、いつも迷う。でも建築を続けていくということは、この「一案だけ」という現実とどう付き合っていくかだ。選ばれなかった可能性を「なかったことにしない」のは、いつだって自分次第だ。