1月10日

昨日もちらっと触れたけど、昔からヒューマンビートボックス(HBB)の動画を見るのが好きだ。HBBの音楽的な面白さは「人間味の配合率」がリアルタイムで激しく変動し続ける点にある、というようなことを以前インスタグラムのストーリーでもぼやいた。具体的には、例えば「子音(破裂音・摩擦音)」と「母音(声帯振動)」に注目すると、前者は機械的・非人間的な音響を、後者は人間的・有機的な音響を担うことが多い。子音中心にするといわゆる「硬い」ビートになり、単に声によって楽器を模倣するだけならそれがベストな気もするが、興味深いのはビートボクサーたちが子音で組み立てられたビートに対してしばしば母音の響きを混入させることだ。直感に反するようだが、この「人間味(母音)」の混入は、結果としてビート(子音)の非人間性を際立たせる。HBBにおける「ヤバい」音というのは、物質と人間性が高密度かつ高速でせめぎ合う緊張関係のなかに発生している。とはいえ、そんな単純な話でもないのだが。

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